星屑リブレリーア

アマチュア作家。電子書籍を出すという趣旨の本を出したい。

それぞれの正義

先月見た夢の内容をメモし直しただけ。
かなり進●の●人に似ていた。


ここは現実と殆ど変わらない世界だ。ただひとつ、不定期に出没し、人を食らう天敵「巨人」を除けば――。主人公は両親と姉、妹、産まれたばかりの弟と暮らしていた。しかし妹と留守番中に巨人が襲撃してくる。人を見つけ出すことに長けた巨人に出会った人の未来はふたつだ。逃げ切るか死ぬか。

妹を台所の地下収納に避難させ、主人公は包丁片手に巨人たちを迎え撃つ。巨人が巨人である所以なのか、基本的に彼らは大きい。三メートルはある巨体は雑然とした家屋での活動に向いていないのだ。

暗視スコープの主人公と、人の位置ならわかる巨人たち。
障害物にぶつかり、転倒する彼らの急所をサクサク刻んでゆく。こうして妹ともども生き延びることに成功したのであった。

ニュースに取り上げられ一躍脚光を浴びた主人公に、一人の少女が耳打ちする。

「あなたを村に招待したい。一緒に来て?」

彼女の誘いにホイホイ乗った主人公は、その村が「巨人に擬態することにより襲撃を免れている」と知り驚愕する。家族で移住したいと頼みこむが、村長は首を縦に振らない。失意の中、自宅へ帰ろうとしたところ、村人たちに拘束されてしまう。

「娘に免じて、我々と同じ儀式をするなら君を迎え入れてもいい」

提示した条件を飲まなければ殺す、と言外に圧をかけられ主人公は、儀式の内容を聞き苦悩する。そこへ美少女が歩み寄る。

「わたしはあなたと家族になりたい」

乙女の涙に絆された主人公は村へ移住する覚悟を決める。かくして生き延びるため――怯えずに暮らすため。愛しい妻のため、肉親の血肉を貪り食う悪魔の儀式が成就したのであった。

巨人の恐怖に晒されず生きたい。そんなささやかな幸せを求めた、ただそれだけの村に魔の手が迫る。

「闇夜に乗じて、巨人の隠れ住む村を滅ぼせ」

自動小銃は無防備な村民を屍へと変えてゆく。彼らが巨人ではないとしても、人として贖うことすら生温い罪を犯した。
それだけで討伐隊を組む理由としては充分だったのだ。妻子を守るため最後まで抵抗していた主人公が、とうとう凶弾に倒れる。

こうして村の跡地は人だけになった。
罪人のいなくなった村。
純粋な人間だけが残った村を、巨人が平らに均していった。
<終わり>


まさに、「そして誰もいなくなった」を地で行く夢だった。いや巨人は残ったな。これなんて進撃?